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南相馬市と石巻市を視察しました

 6月1・2日、杉並区議会議員44名(4名欠席)は、東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県南相馬市と宮城県石巻市を視察しました。
 初日、午前8時にバス2台で杉並区役所を出発。東北自動車道に入り、午後2時南相馬市役所に到着。副市長、市議会議長と面談しました。災害時相互援助協定を結んでいる杉並区が、支援物資や義援金の提供、職員の派遣を行っていることへの感謝が述べられ、被害状況について説明を受けました。 
 南相馬市の人口は約7万1千人で、亡くなった人は540人、行方不明者は211人(5月30日現在)、津波による壊滅や原発からの退避のため約4万人が300か所以上の県内外の避難所に入っているとのことでした。その後、バスで津波の被害を受けた地域、原発の警戒区域境、野馬追い会場などをまわりました。
 2日目は石巻市へ。巨大津波の爪あとはすさまじく、いたるところがれきの山で、においも耐えがたいものでした。それでも3週間前に石巻に支援に入った新人議員の話では、撤去作業は少しずつ進んでいるとのことです。高台にある日和山(ひよりやま)公園では、壊滅的な被害を受けた市街地を目の当たりにし、言葉が出てきませんでした。バスに乗り込もうとした帰り際、「これからも支援をお願いします」と公園内で店を営んでいる若い女性に声をかけられました。
 今回の視察を通じ、復興には相当の年数が必要だと痛感しました。岩手・宮城の被害も甚大ですが、原発に苦しめられている福島県にはまた違う深刻さがあります。
 被災者が復興に向けて希望を持てるよう、行政が最大限の努力を尽くすよう求めるとともに、私個人としても、息長く支援を続けていきたいと決意をあらたにしました。