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「あんさんぶる荻窪」が税務署に?! 計画はいったん白紙に戻し再検討を

 杉並区は、荻窪駅南側にある区の複合施設「あんさんぶる荻窪」と、荻窪税務署と隣地の国家公務員宿舎(天沼3丁目)を交換する方針を決め、財務省と合意。今後、国と具体的な協議を進めると発表しました。

 区の考えは、老朽化した荻窪税務署と廃止が決定された隣地の国家公務員宿舎跡地を取り壊して特別養護老人ホームを整備し、「あんさんぶる荻窪」に荻窪税務署を移転させようというものです。特養ホーム整備には大規模な用地が必要なため、現在の税務署と隣地の宿舎を合わせると6300㎡となる当該地は、特養ホーム整備に適していると説明しています。
 一方、現在「あんさんぶる荻窪」に入っている福祉事務所や消費者センターなどは現荻窪税務署用地に、児童館で行っている事業は桃井第二小学校内等に移転させる計画です。
 2004年に建設された「あんさんぶる荻窪」は、福祉事務所や児童館などの機能とともに、会議室や学習室、ビオトープなども兼ね備え、住民や区内団体の学習・活動の場としても重要な役割を果たしてきました。こうした活動の場がどうなるのか説明もありません。利用者からは「活動の場がなくなるのでは・・」と不安の声があがっています。
 今回のあんさんぶる荻窪と荻窪税務署の財産交換の方針は、11月14日の新聞各紙で報道されました。それまで、議会にはいっさい情報提供されず、9月に示された「区立施設再編整備計画」(素案)、11月11日の修正版「未定稿」(素案)にもなんら記述がありませんでした。議会よりもマスコミ発表が先になるなど、議会軽視そのものです。

 日本共産党区議団は、この間、一貫して廃止決定された国家公務員宿舎を活用し、特別養護老人ホームや認可保育所の整備を求めてきました。先の第3回定例区議会でも、荻窪税務署に隣接する宿舎の敷地面積が3000㎡以上あることを指摘し、福祉向上のために取得するよう求めました。その点で、特養ホームが整備されることは歓迎するものです。しかし、今回の特養整備は、区民が作り上げてきた貴重な区立施設の機能が削減され、区民サービスの後退となること、区民や議会になんの説明もなく、一方的に進める区長のトップダウンの姿勢も問題で、認められません。

 党区議団は、公有地については、定期借地による活用を提案してきました。他党議員からそうした質問が出されています。杉並でも他区でも公有地の活用は、定期借地が中心となっています。その点で、財産交換が妥当なのか検証が必要です。
 今回の方針については、いったん白紙に戻し、住民の意見を聞き、再検討すべきと考えます。