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新型コロナ対策 杉並区の補正予算第3号が示されました5月19・20日の区議会臨時会で審議されます

 杉並区は、新型コロナウィルス感染症対策に係る補正予算第3号を発表しました。今月19・20日に開催される第3回区議会臨時会に提案され、審議が行われます。

PCR検査 区施設で検体検査実施へ 結果判定期間が大幅短縮へ 
 
 新型コロナウイルス感染の有無を調べる「PCR検査」について、区独自の検査体制整備の予算が計上されました。
 現在、区内4つの基幹病院に設置された発熱外来等で採取した検体は、東京都健康安全研究センター・民間検査機関で検査を実施していますが、早急に医療機関に繋げる必要のある患者への迅速な対応を図るため、区直営の施設である杉並保健所生活衛生課分室で検査を実施する体制を整備します。これによって、検体搬入時間や手続き等の短縮が図られ、これまで通常3〜4日程度かかっていた判定が、最短で1日とすることが可能となります。

PCR検査体制整備の概要

■検査施設
生活衛生課分室(旧杉並区衛生試験所)住所:高井戸東3-20-3
■整備概要
検体を取り扱うためのバイオセーフティレベル(BSL)2+(※)の検査体制を新たに整備するために施設を改修し、必要な機器等を整備する。
■検査数 1日5〜10件程度(当初)
■スケジュール(予定)
5月下旬 備品等購入契約手続き
6月中旬〜7月中旬 修繕
7月下旬 機器納品・設置、検査開始
※バイオセーフティレベル
病原体を安全に取り扱うため、病原体のリスクの程度にあわせた検査室の安全性の程度。新型コロナウイルス検体の取り扱いは、バイオセーフティレベル2+以上で行なうことが示されている。

障害者等の生活支援策など、党区議団の要請が実現
 
 このほか、今回の補正予算に盛り込まれた主な事業は次のとおりです。
■障害者や高齢者の介護を行う家族や子どもの保護者が感染した場合、区施設(旧西田保育園の園舎)を活用し、残された被介護者等への生活支援を行う
■妊婦に対し、ゆりかご券(子育て応援券)を上乗せ支給する
■学校給食再開時の給食供給体制を安定的に確保するため、給食食品納入事業者に対し、区立学校休業に伴い発生した発注取消しに伴う違約金等の補てんや、経営を維持継続するための経費を助成
■家庭でのインターネットを活用した学習環境を整えるため、モバイルルーターとタブレット端末の貸し出し、通信費を補助
■商工相談体制の拡充と取り組み期間の延長、雇用調整助成金等の申請窓口の拡充等に対する支援
 
 障害者等の生活支援や給食食材納入事業者への支援などは、党区議団が要請してきたことでもあり、重要な前進です。インターネットを活用した学習環境整備も重要ですが、それに留まらず、子どもの学びを保障するための様々な手立てを尽くすことが求められます。
 党区議団は、区の取組を後押ししつつ、さらなる拡充を求める立場で、審議に臨みます。