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文教委員会ー子どもたちの安全、手厚い教育のために、少人数学級の効果は明らか 実施を迫る

 6月9日、私が所属する文教委員会が開かれ、区立小中学校の新型コロナ対策について質疑を行いました。
 
身体的距離の確保のためにも、少人数学級が求められている

 緊急事態宣言の解除により、6月から全国の学校が再開され、杉並区の小中学校でも1日から、1クラスを2グループに分け、1日2時間程度の授業を行う分散登校が始まりました。15日から一斉登校による通常授業に移行する予定です。
 分散登校では、1グループ20人以下の少人数での授業ですが、通常授業に移行すれば、30人以上の人数となるため、不安の声が聞かれています。
 日本共産党は、ひとりひとりの子どもたちに目が行き届く少人数学級を提案していますが、身体的距離の確保のためにも不可欠です。
 1日の本会議一般質問で、野垣あきこ区議が少人数学級の実施を求めましたが、区教委は「検討するつもりはない」と答弁しました。

少人数の教室「先生に声をかけてもらえてうれしい」との声が

 質疑のなかで、公明党の委員から「分散登校で、これまで学校に来なかった子どもが来るようになったと聞いている」との発言がありました。
 私は、この現象をどう捉えているかと質問。区教委は「不登校の子どもかどうかはわからないが」としながら「少人数の教室となったことにより、ふだん先生からなかなか声をかけてもらえないが、声をかけてもらってうれしいという声があった。子どもにとって、学校が本当に必要な場所だと感じたのではないかと思う」と答えました。
 私は「現場の先生からも、(分散登校で)少人数のクラスになったことで「子どもたちにじっくり向き合うことができて非常に良かった」という話を聞いている。コロナ対策というだけでなく、子どもたち一人一人の顔が見える授業を行うためにも、少人数学級が必要と思わないのか。国や都に求めるとともに、区として踏み出すべき」と迫りました。区教委は明確に答えませんでしたが、少人数学級が有効であることは明らかです。

心身のケア、熱中症対策の徹底、柔軟な教育を

 質疑では、このほか、長期の休校により不安やストレスを抱えた子どものケア、夏に向けて熱中症の危険が高まることから、通学時には距離をとったうえでマスク不要の指導に切り替えることや教室での適切なエアコン使用など安全対策を徹底すること、詰め込み授業でなく、学習指導要領の弾力化で柔軟な教育を行うこと等を求めました。

(活動報告ニュースNO.279をご覧ください)