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2020年決算特別委員会 保健所費を増額し、公衆衛生の強化を

 9月30日から決算特別委員会が行われています。
 私は、初日の質疑で、新型コロナウィルス対策で最前線を担う保健所体制の強化を求めました。

職員の超過勤務は深刻

 コロナ対策で、保健所職員は相談対応や濃厚接触者の追跡など、深夜に及ぶ残業で過酷な労働を強いられました。
 区は、保健所職員の負担軽減のために、派遣や全庁的な応援体制などで強化を図ってきたと言っていますが、質疑のなかで、1カ月112時間にも及ぶ残業が発生していた実態が明らかになりました。
 職員の健康にも直結する問題であり、常勤職員を増員すべきと迫りました。

保健所費は23区中16位

 職員の増員のためには、保健所運営費の増額が不可欠です。私は23区の保健所費(8割が人件費)を調査。その結果、2018年度の杉並区の一人当たりの保健所費は1813円で、23区中16位であることがわかりました。
 国の専門家会議も保健所体制の強化を提言しており、保健所の運営費を増額すべきだと求めました。
 区は「来年度に向け、過度な超過勤務が解消されるよう取り組んで行きたい」と答えましたが、庁内の応援体制や派遣職員の活用など、これまでの対応にとどまるもので、恒常的な定員増には言及しませんでした。