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高すぎる 国保料 自・公・立民等の賛成多数で来年度も値上げ/繰入金を増やし値上げ中止を

 来年度の国民健康保険料を値上げする議案が提案され、予算特別委員会・保健福祉分科会で、山田耕平委員が質疑しました。

1人あたり3716円の値上げ
 
 新型コロナ感染拡大の長期化で、国保加入世帯は、失業や収入の激減など深刻な事態に追い込まれており、党区議団は、少なくとも値上げをしないことを求めてきました。
 しかし、区長から提案された保険料案は、1人あたり年間3716円値上げするもので、世帯の人数に応じて課せられる均等割額は、介護分も含めると19年連続の値上げとなります。

国・都の負担金は大幅減額

 国保料の値上げが毎年押しつけられる根本原因の一つは、国、都が財政的責任を果たしていないことです。いわゆる国保改革で、国は財政投入を拡大したとしていますが、昨年の党区議団の質疑で、杉並区の国保会計の決算では、国・都負担は増えていないだけでなく、19億円の減額だったことを区自ら認めています。
 もう一つは、国が自治体に、一般会計からの法定外繰入の廃止を押しつけていることです。国言いなりで法定外繰入を段階的に廃止しようとする限り、コロナ禍で区民生活が深刻な事態の時でも、無慈悲に被保険者に値上げを押しつける結果となってしまいます。

据え置きに必要な経費は8千万円余 区長に値上げ中止を迫る

 山田委員の質疑で、繰入金を8千万円余増額すれば、少なくとも来年度の保険料を据え置きできることが明らかとなりました。コロナ禍で、被保険者がかつてなく深刻な事態に追い詰められているからこそ、値上げ中止が必要と主張。繰入金の増額を迫りましたが、区長は「ご理解頂きたい」と、値上げを押しつけました。
 採決の結果、自民、公明、立民、いのち平和など賛成多数で可決されました。