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とんでもない!区長が東京都と国に学校連携観戦の再考を求める要請書を提出

 直接観戦にこだわる区長

田中良区長が、都教委や国、組織委員会に対し、学校連携観戦の中止について再考を求める旨の要請書を、今月21日に提出していたことが、区からの連絡でわかりました。
 要請内容は、東京都教育庁が中止を決定したオリンピックの学校連携観戦について、保護者、本人がともに希望する児童・生徒に対して観戦の場を作るよう再考を求める、というもので、国に対しては都の姿勢が変わらない場合は国か組織委が直接観戦の機会を作ることを求めるというものです。(PDFダウンロードでご覧ください)

子どもたちの命と健康を守るため区議団は中止を要請

 党区議団は、子どもたちを新型コロナの感染や熱中症の危険にさらす学校連携観戦は、区として中止を決断するよう、一般質問や委員会、二度にわたる申し入れで求めてきました。
 その後、都教委は、無観客の決定を受け、学校連携観戦の中止を区市町村教育委員会に通知しました。
 新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、東京都では7月12日に4度目の緊急事態宣言が発令され、本来ならオリンピック・パラリンピックは中止すべき事態です。人流を極力抑えるべきと言われている緊急事態宣言中に、五輪のみ聖域化し、児童生徒の観戦機会を作れというのは、どう考えても矛盾しています。
 この間の感染拡大は深刻で28日の都内の新規感染者は3,117人と二日連続で過去最多を記録。区内でも26日には過去最高となる142人の感染者が確認されています。(7月28日現在)

五輪よりも命が大事 

区長は要請書の中で「競技場での直接観戦は、教育的にも意義ある活動」としていますが、何よりも子どもたちの命と健康を守ることが最優先されるべきで、中止の再考を求めるなど言語道断です。 党区議団は、これに強く抗議し、撤回を求めるとともに、パラリンピックの観戦についても中止の決断を求めています。