４月から、杉並区の生活保護の案内ホームページが一部改善されました。３月の予算特別委員会で求めていたものです。

法の趣旨に反する誤った記載

　生活保護法には、親族による扶養（経済的援助を受けること）は保護に「優先」するという規定があります。しかし、これは実際に仕送り等があった場合に、その金額を保護費から差し引くというものであり、扶養義務者からの援助を優先しなければ保護を受けられないということではありません。ところが、杉並区のホームページでは、親族からの援助が、生活保護の「要件」「前提」と記載され、生活保護の支援団体からも〝明確に法に違反した説明〟と指摘されていました。

「今後も他区の事例等を参考に様々検討していく」と答弁

　私は、予算特別委員会で、記載は不正確であり、早急に改善を求めました。区は、４月１日には改修するべく準備していると答弁。また、生活保護を受けるには「住んでいない家や土地の売却、自動車の処分をする」との記載があるが、場合によっては保有も認められることもあるため、訂正するよう要求。この部分についても削除されました。予算特別委員会の質疑では、区も、今後も、他区の事例等を参考に様々検討していきたいと答弁したことは重要です。
　生活保護制度の適正な運用や制度の改善に向けて、引き続き力を尽くす決意です。