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都市計画マスタープラン「骨子案」修正・スケジュール見直しへ岸本区長のもとで変わり始めた杉並区

7月15日(金)、杉並区都市計画審議会が開催され、今後10年程度のまちづくりに影響を与える都市計画マスタープラン骨子案が報告されました。

前区長が推進してきた道路・開発優先の骨子案

示された都市計画マスタープラン骨子案は、田中前区長が進めたまちづくりを踏襲するもので、都市計画道路や駅前再開発等を推進する内容となっています。今回の審議会は、7月11日に岸本区長が就任してわずか5日後の開催であり、骨子案への新たな修正や見直し等が行なわれないまま、報告されることとなりました。
審議会は56名の住民が傍聴。各地域で大きな問題となっている道路計画等を従来通りに推進するのか、大きな注目を集めました。

「ゼロカーボンの観点を」岸本区長が見直しを明言

こうした事態に対し、報告の議事の冒頭、岸本区長自らが発言し、ゼロカーボンを骨子案の柱に位置付けることを強調しました。この位置付けにより、既存の道路や開発においても、CO2の排出量等の観点から精査することが必要となります。
また、従来の取り組みに留まらず、地球温暖化対策に杉並区が本気で取り組む方向性を打ち出し、審議会委員にも、その観点を踏まえての議論を求めました。

日本共産党 見直しを歓迎

日本共産党区議団も区長発言を歓迎し、①区民意見の尊重②ゼロカーボンシティの推進③都市計画道路の再検討と防災強化④多心型まちづくりの問題⑤住宅施策の充実⑥ユニバーサルデザインについて、6つの提案を行ないました。
審議会委員からは、従来の計画の進捗を懸念する声も出されましたが、ゼロカーボンシティ推進の必要性を認める発言も多く出されました。
今後、骨子案の修正や説明会などの策定スケジュールの変更が本格的に始まります。